「コロナに負けました」タカタカヲリ

コロナに感染した。それは2021年8月、デルタ株が猛威をふるってた頃のこと。

そんな私が『コロナに負けないぞ!』を書くのはちょっと気が引けますが・・・

戦いに敗れた者の声を届けるのも、意義のある事かと。ってことで、しばしお付き合いください。

さて、コロナ。

罹っちゃうと脅威ですが、遅れて来る後遺症。これが侮れない。

私の場合、感染から3ヶ月後『脱毛』がやって来た。抜ける抜ける。それは気持ちの良いほどに。

でもね、これは時間が解決してくれます。抜けたものはまた生えてくる。

希望がありますね。波平さんとは違うのです。

本当に恐ろしいのは『記憶力』の減少。特に固有名詞。絞り出しても出てこない。

ある日のこと。

駅前にある大型店舗の名前がどうしても思い出せない。とりあえず、そばにいる夫に聞いてみる。

私「ねえねぇ、駅前にあるお店、なんだったっけ。」

ちなみに、夫も同時期にコロナに感染した同世代である。

私「ほら、ドデスカデンみたいな、ドナルドレーガンみたいな名前の。」

なんだこのヒント。そして正しくは、ロナルド・レーガンだろ。

夫「あ、わかった。」

珍妙なヒントにも、ひるまず反応する夫。さすが長年一緒にいるだけのことは、ある。

夫「ドンタコス?じゃないよな。えーっとえーっと。」

悲しいことに夫の記憶力も怪しい。

夫「あー、わかった!!ドンキーコング!!」

私「そうそう!ドンキーコング・・・ん?」

違う。惜しいけど違う。なんだっけなんだっけと無駄な時間が過ぎていく。

一部始終を聞いていた息子がたまらず

「・・・ドンキホーテだろ。」

そうそう!それそれ!!

えっと、それでドンキホーテがどうしたんだっけ。何を話題にしたかったのか、思い出す術もなく。

思い出せない、覚えられない、忘れ去る。げに恐ろしきはコロナ後遺症三重苦。

(これって後遺症じゃなくてただの老化だよね・・・という噂もあり。笑)

皆さま、引き続きお気をつけくださいね。